30 8月 by GRbed7uk

鎌倉大仏と高徳院

鎌倉大仏は、「露坐の大仏」として名高い高徳院の本尊です。
国宝銅造阿弥陀如来坐像です。

像高が約11.3m、そして重量なんと約121tということで、多くの観光客が日々ここへいらっしゃいます。
日本における仏教芸術史上でもひときわ重要な価値を持っている大仏です。

鎌倉大仏の歴史

大仏の造立が始まったのは鎌倉時代、1252年のことです。
制作には僧浄光による浄財が使用されたと言われています。

しかし、北条家の正史とされる吾妻鏡にはそうあるものの、まだまだ不明な判らない部分も抱えています。
現在、まだ尊像の原型作者が誰かということも謎に包まれままです。

「太平記」と「鎌倉大日記」には、1334(建武元)年と1369(応安二)年の台風、そして1498(明応七)年の大地震で、損壊に至ったとの記録が残されています。
そして、江戸中期には、浅草の商人である野島新左衛門の援助を受けた高僧・祐天らの手によって復興されました。

尊像の修復にはじまり、念仏専修のお寺を再興させるなどに取り組んでいます。
光明寺の「奥之院」に位置づけされたのも、祐天の偉業です。
もう既に創建より750年という年月が過ぎ去ったのです。

高徳院に参拝

大異山高徳院清浄泉寺、それが高徳院です。
高徳院は、平安末期から江戸にかけて活躍した法然上人を開祖とした浄土宗の仏教寺院です。
善悪や男と女、年、身分など差別がなく、万人の救済を本願とした西方極楽浄土の教主、阿弥陀如来に帰依しました。

南無阿弥陀仏と称えるとで、御加護に与ることが出来、臨終のときには極楽浄土へ迎え入れてもらうことが出来ます。
ここには、法然上人の説かれた浄土宗の教えがあります。

魅力的な観光スポット

難しいことが判らないでも高徳院は、絶対に外すことが出来ない観光スポットとして捉えることが出来ます。
一般的に見て鎌倉大仏には一体どのような魅力が備わっているのでしょうか。

700年以上の時間がかけられて作った佇まいは、キリリと引き締まった風さへそこから感じ取ることが出来ます。
鎌倉の大仏様にはよけいの装飾が施されいるということではありません。

鮮やかに色付けされているわけでもありません。
大きな大仏様があり、涼しげなお顔がそこにあるだけです。
地味と言えば地味と思えます。
飾らないことがストイックをよく表現しています。

奈良の大仏様と良く比較対象になりますが、奈良の大仏様の場合、は王様のような、ゴージャスな佇まいです。
キリリと引き締まった風を感じると言うのは、修行僧のような凛とした佇まいからなのではないでしょうか。

じっとお顔を見つめれば、切れ長の目がとても印象的です。
静かに瞑想しているような、目は、スイレンの花のように紺青色と言われています。
額の真ん中にある渦巻き状の盛り上がった部分(白毫(びゃくごう))は、 時計回りの綺麗な螺旋模様になっています。
丸まった毛の固まりということのようです。