17 11月 by GRbed7uk

円覚寺

円覚寺の見所についてお話ししましょう。

円覚寺の見所

まずは三門(山門)です。
それは、涅槃に入るための「空」と「無相」、「無願」という三つの境地を象徴すると言われています。
様々な煩悩を取り払い、涅槃と解脱の世界である仏殿に至る門だと言われています。

仏殿は、円覚寺のご本尊である宝冠釈迦如来が祀られている建物です。
一度関東大震災で倒壊します。
現在のものは、 昭和39年(1964)に再建されたものです。

禅宗様式の七堂伽藍の中心に位置します。
開山毎歳忌、臨済忌、達磨忌、そして祝聖と言った行事、更に毎朝暁天坐禅がここで行われます。

選仏場とは、仏が選び出される場所という意味です。
選仏場において、修行僧の坐禅が行われます。
元禄12年(1699)に、伊勢長島の城主である松平忠充が、江戸の月桂寺・徳雲寺の住職にすすめられて大蔵経を寄進し、それを所蔵する場所とし、禅堂を兼ね、この建物が建立されました。

居士林の居士とは、 在家の禅の修行者という意味を持ちます。
禅を志している在家のためにある専門道場の場所がここです。
もともとは柳生流の剣道場が東京にあったのですが、昭和3年(1928)には、柳生徹心居士より寄贈され、移築しここにあります。

方丈とは、住職が居住する建物のことを言います。
現在はここでは、各種の法要が、そして更には坐禅会や説教会、夏期講座の講演会などが行われています。
妙香池は、江戸時代初期の絵図に基づかれ、平成12年(2000)に、方丈裏庭園と合致する自然の姿へと復元をしました。

そして舎利殿は、国宝です。
源実朝公が宋の能仁寺から請来したと言われる佛牙舎利というお釈迦様の歯が祀られています。

洪鐘も国宝です。
関東で最も大きい洪鐘であり、それは、高さ259.5cmです。

円覚寺の開基であると言われる北条時宗の子・貞時により、正安3年(1301)、国家安泰を祈願して寄進されたものです。
弁天堂 は、 江ノ島弁財天を祀るお堂です。
江ノ島弁財天のご加護によって、 洪鐘の鋳造が完成したと言われています。

円覚寺の魅力

円覚寺には一体どのような魅力が備わっているのでしょうか。
都心からのアクセスも抜群に良い古都鎌倉です。

多くの方々が東京からいらっしゃいます。
洋を楽しむのもいいかもしれませんが、日本人が日本人らしく、和の雰囲気に浸りたいと言うなら、もちろん観光スポットは円覚寺です。

円覚寺は、紫陽花の季節が有名です。
そう言われているものの、円覚寺には実際に、季節それぞれの魅力が存在しています。
その季節それぞれ円覚寺を訪れて、円覚寺の違う顔を見比べてください。

春には桜と円覚寺のコラボレーションが非常に美しいです。
秋には、境内全体が赤、橙、黄色へと染まり、また他の季節とは違う趣があります。

そして、円覚寺の、雪積もる庭園風景もとても美しいです。
時には、日常生活のストレスを解消するために、このような和の文化・趣に陶酔してください。